あの人に電話してみる

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生前整理には、家にある「モノの整理」の他に、財産関係やパスワードなどの「情報の整理」ともう1つ、「心の整理」があります。

「近況が知りたい」と思っているのに連絡をしていない人、「ずっと会いたいなあ」と思っているのに会えていない人、「謝りたいと思っているのにできていなくてずっと心に引っかかっている人」がいたりしませんか?

一度の人生の中で、知り合うことが出来る人の数は限られています。そんな中で出会った一人。

そんな風に気になる人がいるのなら、思い切って連絡を取ってみる、電話をしてみる、というお話しです。

目次

エンディングノートを書いてみる

生前整理で「何から始めれば?」と聞かれたら、「情報の整理」として、まずは「エンディングノートを書く」ことをお勧めしています。

エンディングノートというのは、もしもの時に備えて、自分のいろんな情報を書き込むノートのことで、ノートにより多少の違いはありますが、多いのは銀行口座などの財産関係、パスワード管理、延命治療、介護などの医療のこと、葬儀やお墓のこと、連絡先リスト、やりたいことリストなどです。

全部を記入するのはとても大変なので、まずは気になるところだけ、書けるところだけを書いてみてください。実際、書いていくと分かるのですが、だんだんと「自分の人生の棚卸し」をしていくような感じになります。

そうすると、「誰か」気になる人、連絡したい人、が出てくるかと思います。そしたら、ずっとこのままにしておくより、思い切ってこの機会に、連絡を取ってみませんか?

モノの整理、片付けをしてみる

エンディングノートは「情報の整理」ですが、「モノの整理」としての片付けも生前整理の1つとして、とても大切です。

高齢の方の場合は特に「安全で安心できる家の中の状態を保つこと」がとても大切です。床のモノに躓いたりしての転倒など、家庭内の事故はとても多いです。高齢の場合にはそれがきっかけで寝たきりになってしまうこともあり得ます。

まずはいつも過ごす場所から「モノを減らして」「安全で安心できる空間」を作っていきましょう。

そうして「モノの片付け」をしていくと、1つ1つモノと向き合うことになり、たくさんの「思い出の品」が出てくるでしょう。旅行のお土産品、家族や友達からもらったプレゼント、子供達が作った作品、欲しくて集めていたコレクションの品、以前付き合ってた人からの手紙とか。

そして殆どの方が「たくさんの写真」を持っているはずです。

そうして「思い出の品や写真」を見ていたら、「心に浮かぶ、また会いたいな、話してみたいな、と思う人」が出てきませんか?

思い切って連絡してみる

全ては過去のことですが、事情によっては「もう会わない方がお互いのため」「もう連絡を取らない方がお互いのため」ということもあるかもしれません。

でも、そうではないのなら、心の奥底に想いを押し込んでおかないで、連絡する術があるのなら、思い切って電話してみる、メールしてみる、手紙を書いてみるのはどうでしょうか?

また交友が始まるかもしれません。

ずっと言えずにいたことが話せて、心が軽くなるかもしれません。

自分ではもう連絡先が分からない場合は、共通の友人に聞いてみるのはどうでしょうか?フェイスブックやネットで探してみることもできます。私は書類の片付けをしていたときに出てきた古いメルアドリストから、自分がメルアドを変えたことにより連絡できなくなってしまっていた友達の連絡先を見つけることができました。

親に電話、子供に電話、兄弟姉妹に電話する

連絡を取る、電話してみる、のはずっと何年も何十年も会っていない人達ばかりではありません。

ここんとこ、話せていない親御さんや、お子さん、ご兄弟や姉妹の人達でももちろんいいのです。

「元気かな?どうしてるかな?」って思うのなら、電話をかけてみるか、「元気?」「どうしてる?」ってメッセージを一言送るだけでもしてみませんか?

「いつでもできるし」って思ってやれてないこと、多いと思います。これからの人生は、かなり意識をしていないと、あなたが思っているより、きっとかなり早く時間が過ぎていくはず。

「何かあったとき、、、いつかの時、、、に悔いを少しでも少なくするため」にも、「自分から連絡をとってみる」、やってみませんか?

私は今から遠くに住む88歳の父に電話をしてみます。

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この記事を書いた人

30歳で日本を離れアジア数か国で仕事をした後にシドニーへ。オーストラリア人の夫と二人の娘+ワンコ1匹と暮らしています。以前は汚部屋に住んでいましたが数年前に片付けに目覚め、整理収納、写真整理、お掃除、終活関連の資格を取得。55歳のときに資格を取り今は訪問介護の仕事もしております。

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