終活の1つに、『遺影の準備』があります。
ご自身の遺影は決めていらっしゃいますか?
亡くなった方を思い出す時、葬儀に使われた遺影が浮かぶことがあります。
そう思うと、遺影の選びはとても大事な終活ですよね。
生前遺影の準備をすることが、残された家族のためにも、ご自身のためにも大事な終活の1つになるというお話です。
残された家族は遺影探しが大変
もしも、明日あなたに万が一のことが起きたら、ご家族はどの写真を遺影に使うでしょうか?
お通夜は亡くなった翌日、葬儀はその翌日になることが一般的です。
その1-2日でご家族は遺影に使う写真を用意しなければなりません。
遺影を用意してなかったり、日頃から写真を撮る習慣が無い方が亡くなると、「いい写真」をご家族がその1-2日で探すのはとても大変なのです。
見つけたと思ったら、写真がぼやけていたり、画像が小さかったり、背景が不自然だったり、誰かと一緒の写真だったり、カメラ目線でないだとか…。
年配になってくると写真を撮られるのを嫌がる方も多いので(私がそうです‥)、そもそも少ない写真から遺影を探さなければならないという苦労もあります。
家族間でも違う、遺影の選び方
私の母の遺影の写真はプロのカメラマンがある記念日に撮った写真で、澄ました感じで全く笑っていません。
葬儀に来てくださった方達に見せる母の写真は、優しく笑っている母にしたかったです。
今でも帰省し仏壇に向かう度にその遺影を見るので、その母の顔が頭に焼き付いてしまっています。
写真を変えようと思えばできるのですが、父の意向を尊重してそのままにしてあります。
残された家族が選ぶ遺影
ご家族は遺影に使う写真をどこで探すでしょうか?
フィルムをカメラを使っていた時代と違い、スマホに写真をに入れている人が多い時代です。
スマホのパスワードをご家族が知らなかったら?
スマホを開くこともできません。
ご家族が「いい写真」を見つけられなかった時、「免許証」の写真を使われる事が多いそうです。
免許証の写真がすごく好き!
という方はほとんどいないのではないでしょうか?
真面目な顔で、怖そうだったり、不機嫌な表情の場合が多いですよね。(私はそうなんです)
生前遺影で終活
「自分らしく写っている」写真を遺影にして、「自分らしく写っている」写真を小さな額に入れたりして、「その自分」を覚えておいてほしい、「その自分」をいつも見ていてほしいと思いませんか?
遺影に使う写真は亡くなる直前のものでなくてもいいのです。
「自分のお気に入りの1枚」を是非用意しましょう!
写真館での生前撮影も、ご自分で撮るのも、ご家族やお友達に頼んで撮ってもらうのもいいですね。
そしてその画像が、必要なときにご家族が見つけられるように保管しておきましょう。
私はUSBに画像を入れてあり、そのことをエンディングノートに書いて、子供達にも「この写真を使ってね」と話してありますよ。
まとめ
生前遺影の準備は残された家族のためにも、ご自身のためにも大事な終活の1つです。
⚫遺影に使ってほしい写真をCDやSDカード、スマホなどに保存し、エンディングノートと一緒に保管しよう。
⚫エンディングノートには画像の保存場所やスマホのパスワードを記載しよう。
⚫「万が一のときにはこれを遺影にして」と家族に画像を送っておこう。