いま、ご自分がいくつの保険に入っているか知っていますか?
「一度かけたらかけっぱなし」の方が多いのではないでしょうか?私はそうでした。なんかこう一度加入してしまえばもう安心!みたいに思っていて、結婚しても子供ができてもしばらく気にしてなかったんです。
生命保険、医療保険、がん保険、火災保険、地震保険、自動車保険、損害保険、学資保険、収入保障保険、介護保険、旅行保険、ゴルフ保険などなど、保険にはいろんな種類があります。
市販のエンディングノートには加入している保険のことを書くページがあります。
今加入している保険を見直して、今の自分や家族の実情に合っているのか?を考えてみましょう。もしかしたら保険料を減らすことができて、出費が減るかもしれません、というお話しです。
保険証券を全部出す
まずは現在加入している保険証券を全部出してきて集めてみましょう。
家族が保険のことを知らなくても、証券があれば保険金を請求することができますよ。
証券がどこにあるのかさえ分からなくなっていることもあるかもしれません。証券が見つからない場合は、再発行の手続きをしましょう。保険会社のホームページや、年に一度送られてくる契約内容の郵送物にも、問合せ先が載っています。
証券は保険金を受け取るとき、解約などの手続きの際に必要なので、集めたらまとめてファイルをしておきましょう。保険は約款などもあり関係書類が多いので「専用の箱」でも「専用の引出し」でも良いので「まとめて分けておく」ことが大事です。そして必要なときに「ここに必ずある」と自分や家族が分かるようにしておきます。エンディングノートにもその場所を記入しておきましょう。
・証券を全部出す
・種類別に分ける
・見つからないときは、再発行手続きをする
保障内容を確認
種類別に分けたら、それぞれの保険の保障内容をみていきます。途中で特約などを変更していることもあるので、1年に1度送られてくる契約内容の郵送物の最新のものがある場合はそれで内容を確認しましょう。
・契約日・満期日
・保険料・保険料払い込み期間
・保障内容ー被保険者、受け取り人、保険期間
・解約返戻金
小さい字で書いてあり、見ずらいかもしれませんが、1つ1つを確認していきましょう。
保険を見直すポイント
私は保険会社で約5年働いていましたが、自分が加入している保険の内容を全部分かっている人はほぼいませんでした。保険というものは一度加入した後は「保険は入った=だからもう大丈夫」と思いがちではないでしょうか?
保障の内容が「自分と家族の実情に合っていること」がとても大事です。お子さんの進学の時期や結婚、出産、住宅購入、退職など、自分や家族の今とこれから起こることを考え、それに合わせた保障内容になっているか?をみていきます。
・保険料は家計に対し多すぎないか?少なすぎないか?
・保障額は多すぎないか?少なすぎないか?
・保障期間が短すぎないか?長すぎないか?
・保険料をその期間まで払い続けられるか?払う必要があるか?
・必要な最新特約はあるか? 不要な特約がついていないか?
・似たような保険に2つも3つも入っていないか?
・受取人は適切な人になっているか?
私は自分の死亡保険金の受取人を結婚後もずっと母にしていました。母は父より5歳下なので母の方が長生きすると思っていたら母のほうが60代後半で亡くなってしまいました。受取人の変更をしないといけないことに気が付いたのはだいぶ後になってからです。
日本に住んでいない家族の誰かを受け取り人にしている人はいないでしょうか?私が前回一時帰国時に保険会社に確認したときには、受取り人が外国に住んでいる場合、日本にその人の名義の口座がないと振り込みができない、外国の住所には書類を送らないので日本での連絡先が必要と言われたことがあります。あなたの加入している保険の場合はどうなのか?確認してみることをお勧めします。
保険を見直すタイミング
・ライフステージで見直す
あなたが何歳なのか?お一人なのか?お子さんがいるか、いないか?など、それぞれ家族構成には違いがあり、ライフステージが変わる時は見直しをするとてもいいタイミングになります。
結婚、出産、進学、就職、転職、住宅購入、独立、離婚、定年、老後、死後など、それぞれの時期にいくらくらいが必要か?そのための保障がいくら必要なのか?今の保険はそのために十分なのか? 見直してみましょう。
死後のことでは葬儀やお墓のことなどにお金が必要です。
・契約更新時、年に1度見直す
保険の更新のときや、1年に1度送られてくる契約内容の更新の連絡がきたときに見直しをするのも、いいタイミングです。更新のときには保険料が上がることが多くあります。更新後もその保障内容が必要なのか?考えてみるといいですね。
私は1年に1度送られてきた契約内容の郵便物が届くと、ファイルの中の前年の書類を処分しています。以前は中身を気にせず何年分もためていたものですが、古いものを取っていても無意味なことに気が付き、今は最新版の1部と証券を一緒にファイルしていて、最新版が届いたときに、契約内容に目を通し、分からない部分は担当の人に電話して聞くようにしています。内容を全部覚えてはいられないですからね!
専門家に相談する
保険の内容によっては分かりずらいもののあるかもしれません。今の保険が自分や家族の実情に合っているのか?変更するならどれが最適なのか?など自分では判断がつかないこともあるでしょう。
そんなときは、ファイナンシャルプランナーや保険の専門の人に相談してみましょう。今の保険の担当の人でもいいですし、今はいろいろ「無料相談」をしているところがあります。
あなたの家の住所で、例えば「〇〇市 保険 無料相談」と入れて検索すると、いくつか見つけることが出来ると思います。オンライン相談なら住所は関係なく、選べる範囲が広がりますね。
エンディングノートに書いておく
見直しが済んだら、現在加入中の保険の内容をエンディングノートに書いておきましょう。証券の保管場所も書いておくようにします。
全部書くのが面倒なときは、保険会社と証券番号を書いておくだけでも、問い合わせをするときに役立ちます。
まとめ
保険の見直しをするのは楽しいことではないし、とても面倒なものかと思いますが、加入してから時間が経っている場合はなおのこと、今一度保障の内容を見直してみてください。
そして安心できる毎日を手に入れていきましょう♪
●加入している保険証券を全部出し、種類ごとに分ける(見直し後に保管する)
●実情とライフステージを考えたときに、保障内容が合っているかを考える
●その結果をもとに、増やす、減らす、変更するなど対応する
●切り替え時には保険がない無保険期間を作らないように注意する
●契約更新時の時、ライフステージが変わった時などに新たに見直しをしていく
●よく分からないときにはプロに相談する
●加入内容をエンディングノートに書いておく(少なくとも保険会社と証券番号)